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2015年7月16日木曜日

小学生交流大会が終わって思ったこと

今年も全国小学生陸上交流大会富山県大会が無事終了しました。
自分がこの大会に本格的に携わるようになって10年余りが経ちましたが、近年市内の小学校と市陸協の間で協力関係が薄れてきていると感じています。
そもそもこの大会の主催は日本陸上競技連盟であり、高体連や中体連が主催するインターハイや全中とは違っています。これまで選手の所属を○○小学校と学校名を付けることが許されず、クラブチーム名での登録が義務付けられていたことからも、名目上は学校行事ではないことが分かります。しかしながら、これまで実態として学校行事の延長のような形で、先生の元で練習を行ってくることが多かったこともまた事実だと思います。
実は昨年、この県大会の予選大会でもある連合運動会の競技委員会に出席し、その席で「今年も協力をお願いします」と発言したときに、これ(連合運動会)とこれ(県大会)は別。学校として県大会への積極的な関わりは出来ないとはっきり言われました。とてもショックでした。
確かに近年、練習会に協力してくれる先生は減ってきています。もうひとつの県大会予選会である市民体育大会のリレーに参加する小学校チームも随分少ないです。先生が校内で呼びかけない限りチームの結成は難しいからです。また、承諾書の配布・受領、市体や練習会の案内などは学校を通じなければ、事実上不可能なことばかりなのですが、それさえも滞っている学校があると聞きました。
スポ少の大会に教員が関わるのかと言ったらそれは確かに違うと思うのですが、この大会に限っていえば県内多くの郡市がそうであるように、学校行事である全員参加の連合運動会が底辺にあって選手が選出されます。運動会に向けて学校で練習を重ね、上位に入った者が上の県大会へ行くんです。春の市陸協の総会にも校長先生の代表が頭を下げて連合運動会の運営協力のお願いに来られますし、陸協が10名もの役員を派遣しているのは、連合運動会を県大会の予選に位置づけているからに他なりません。
逆に市陸協側にも問題が無いわけではありません。未だに学校行事のように思っておられる方も多く、何で学校の協力が無いんだと憤慨する意見も一部に聞こえますが、それもまた一方的な意見です。お互いの立場を理解しなければなりません。
思い切って連合運動会とは手を切って、市体のみを予選大会にしてしまう?そしたらクラブチーム所属の連中にもチャンスが増える?いやいや底辺に連合運動会があるから南砺市はレベルを保っていけるわけで、そんなことしたら南砺市の小学生陸上は崩壊し、中学校にも大きな影響を与えることでしょうね。才能溢れる子供たちが埋もれてしまわないか危惧します。それは絶対にダメダメ。
もちろん、中には積極的に携わってくれる先生もいます。そういった先生は学校でも積極的に練習を行っている方が多く、これには本当に頭が下がる思いです。が、最近は限られています。
先生の中からは、私たちは専門家じゃないからとかいう声も聞かれます。ただ、市陸協にしても実際は審判資格保持者の団体なので、指導を現場で行っている人は数えるほど。今回も練習会で実際に指導を行ったのは、ふくのジュニアのコーチが6名と、隣町クラブのコーチ1名、その他の陸協関係者は2~3名、そして小学校の先生が3~4名といったところ。種目数や参加人数を考えると明らかに少ないです。技術的な指導もさることながら、普段から見守ってくれている先生が身近にいるということは心強いはずです。
先生の仕事が激務であることも理解していますし、学校行事ではないことに首を突っ込みにくいというのも事実かも知れません。しかし、陸協会員とてこれが仕事ではありません。陸上が好き。子供たちが好き。そういう面では対等のような気もします。
親や子供の立場から見ればどうでしょうか。学校と陸協の関係なんてどうでもいいことですね。丁寧に説明でもしない限り、県大会も連合運動会の延長として捉えているのが普通だと思いますから、先生が知らん顔してたら、それこそ学校不信に繋がり兼ねないと思うんですよ。何よりもチャンスのある子供たちがそれを見す見す逃してしまうということだけは避けたい。
まあ長々と書いてみましたが、とにかく子供たちの活躍を最優先に考え、市陸協と小学校が良い協力関係で来年の全国小学生陸上交流富山県大会が迎えられるよう希望します。

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