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・ふくの元旦マラソンには700人以上の申込があったそうです。元旦にお待ちしています。

2023年2月10日金曜日

部活動の選択について

この時期になると、中学校へ進学する際の部活動についての相談があります。

砺波地区の中学校は、陸上部が設置されていない学校でも地区陸上選手権に出場することができます。皆さんはそれが当たり前かと思っているかも知れませんが、実は他の地区ではそうではありません。
このことを踏まえ、中学校でも陸上を続けていくパターンをシミュレーションします。

★パターン1・・・他の運動部に所属しながらクラブに加入する
メリット:陸上競技とは違うスポーツであっても、それなりの運動量を保つことができますので、上手く融合できれば陸上でも記録を伸ばすことができます。
デメリット:オーバーワークになることや、地区陸上で上位入賞しても、所属部活動の県大会が優先されるため陸上では出場できなくなる可能性があります。また、余程の強い意志が無い限り、残念ながら徐々に陸上から離れていくというケースも過去には多かったです。

★パターン2・・・文化部に所属しながらクラブに加入する
メリット:多くの学校では陸上の大会に出場することに障害はないと思われます。また、文武両道で両方の分野で活躍する人もいます。ただし吹奏楽部との両立は難しいかと思います。
デメリット:文化活動が得意でない場合は部活動がストレスになることや、クラブと教室合わせても最大週3回の練習では中学生レベルではどうしても練習不足になります。

★パターン3・・・陸上部に所属しながらクラブに加入する
メリット:所属部活動とは違ったアプローチでの指導を受けられます。種目によっては専門的な技術を教授できます。
デメリット:部活動は地域との繋がりが強いので、他地域のクラブに所属しにくい場合もあるかも知れません。オーバーワークの心配もあります。

★パターン4・・・部活動には所属せずクラブだけに加入する
最近は部活動への加入が必須ではない学校も増えてきました。ふくのジュニアでもこのパターンが増えてきています。
メリット:陸上競技のみに専念することができます。
デメリット:パターン2と同じく、クラブと教室合わせても最大週3回の練習では中学生レベルではどうしても練習不足になります。

練習不足に関しては、個人の強い意志があれば、陸上競技は個人競技ですのでクラブ練習日以外でも練習は出来ます。また、週3回であっても本当に中身の濃い練習をこなせれば、十分意味のあるものになります。
長期的な視点に立った場合、中学校段階で高いレベルに到達しても、逆に高校段階で苦労を強いられるということも多く、私自身はふくのジュニアぐらいがちょうどいいと本気で思っています。あと1日ぐらいは練習日を増やしてもいいという考えもありますけどね・・・

地元中学校は既に30年近く前に陸上部は廃部となり、地域のニーズに応える形で陸上教室を開始、その後ふくのジュニア陸上クラブを設立しました。
現在、南砺市では少子化による部員不足から、陸上部を含めた部活動を整理する議論が行われており、さらに国は部活動指導を地域に移行することを進めています。
そういった意味では、ふくのジュニアは先進的な活動を行ってきたのではないかと思います。

どのようなパターンでも構いませんが、ふくのジュニアではとにかく陸上競技を出来るだけ続けてくれることを願っています。

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