昨年末、日本陸上競技連盟からJAAFジュニアコーチの元に競技者育成指針が届きました。指針では、若い世代のアスリートを育成するための方向性が示されています。
陸上競技が遅咲きのスポーツであることは歴史が物語る事実であり、日本代表選手の2割が高校においても全国大会の出場経験がなく、4割は入賞経験もありません。逆に言えば高校生までの段階で全国制覇しても日本代表にまでなれる人は極稀ということです。
そういった中で、近年若年層における競技会の高度化・低年齢化が進んでいること、年齢が上がるにつれ競技から離れていくことに警鐘を鳴らしています。
いつ才能が花開くか分からない陸上競技では、早期に才能あるタレントを発掘することは非常に難しく、だからこそ才能ある若者のドロップアウト・バーンアウトを防ぐことが重要な課題となってきます。
アスリートを育成している以上、ふくのジュニアという地方の小さいチームであっても最終目標はオリンピックですから小中学生で陸上競技を離れてしまうことはその可能性が0%となることを意味します。しかし、現実にはふくのジュニアにおいても2018シーズン現在で小学生(27)→中学生(18)→高校生(8)→大学生(2)と進むにつれ競技を続ける人が減っていっているのは事実です。まだまだ力不足ですね・・・
また、日本代表選手の特徴として過去に多様なスポーツに触れていた経験者が多いことなども挙げられてることから、他スポーツからの取り込みも重要となってきます。通常のメジャースポーツと違って、比較的高い年齢から始めても陸上競技は十分間に合いますからね。
ふくのジュニア陸上クラブでは以前から、陸上競技を大好きになって長く続けてもらうことを最重点にしているのはもちろんのこと、他スポーツと並行して頑張る人も分け隔てなく指導しているつもりです。
周囲からはもっと成績に拘るべきと叱咤激励を受けることもあります。もちろん良い成績を上げることができたら嬉しいですし、次はもっと頑張ろうという気になります。ただ、無理やり背伸びして、その時点での実力以上のものを発揮させようという方針にはなりませんし、このクラブには必要以上の規律なども求めません。
ふくのジュニアでは、これからも与えられた環境の中で練習を行い、将来の活躍を期待しながら、何よりも陸上競技を楽しむことを第1に活動を続けていきたいと思います。ぜひともご理解ご協力をお願いします。
トップ(JAAF)と底辺が同じ方向を向いていかないと、強いアスリートは育ちませんからね。
今シーズンも頑張っていきましょう!!